2023.11.27
LIGAREセミナー「社有車のカーボンニュートラル ~企業にEVを導入する際の課題とは?~」(2023/11/24)登壇レポート
おまかせEVがLIGARE主催のセミナーに登壇しました!本日は、セミナーの様子と内容を簡単にご紹介します。
セミナー概要
講演テーマ
「社有車のカーボンニュートラル ~企業にEVを導入する際の課題とは?~」というテーマのもと、4社が講演を行いました。
EVが日本で徐々に普及している中、企業では営業車や物流車両をEVに置き換えて環境に貢献しようという動きが広まっており、CSRの観点でも環境対応車の導入が必要です。しかし、EVを使って業務を行う際には、使い勝手の違いや運行管理などの課題があり、これらを解消する手段について議論が交わされました。
各登壇者の講演タイトル
当日は4名の講師が登壇し、それぞれの講演タイトルは以下になります:
●イケア・ジャパン株式会社「ゼロエミッション配送への取り組み」
●アスクル株式会社「アスクルがラストワンマイルにEVを使うワケ」
●丸紅株式会社「EV導入の課題を社有車活用の転機に変える「おまかせEV forBiz」」
●株式会社ゼンリンデータコム「EV導入における課題とEVフリートシステム導入による効果について」
イケア・ジャパンおよびアスクルがEVを社有車として使う事業者の視点から、丸紅とゼンリンデータコムが社有車EV向けの施策を実施する事業者の視点から、それぞれ講演を行いました。
また、セミナーの最後には、各社によるパネルディスカッションが行われ、今後のEV化に向け、各種方面からのアプローチが必要であることが強く感じられる会になりました。
LIGAREは、モビリティビジネスに特化した専門誌で、新たなビジネス創出の機会を提供しています。自動車関連業界の情報やデジタルマーケティング、ICTの導入などの専門性を提供し、モビリティ産業を支えるサポートを行っています。
Webサイトはこちら:https://ligare.news/
おまかせEV 講演内容
アジェンダ
我々からは、おまかせ EV for BizというEV化をサポートするサービスを展開している中でのお客様の声や、現状の我々の到達点を、以下の3点に沿ってご紹介しました。
●社有車のEV化で起こる変化
●おまかせEV for Bizでの取組み
●今後の社有車のEV化に向けて
1:社有車のEV化で起こる変化
まず、事業者にとってのEV化とはどのようなものか、皆さんは何を思い浮かべますか?
現時点ではまだまだEVの価格は高いため、コストアップでしょうか?それとも、ガソリン車と比べて変わる運用の方法でしょうか?
おまかせEVでお客様から聞いている課題の大半は、ガソリン車からEVで変わることとして、①事業所での充電が発生すること、②1台あたりの航続距離が変化することに集約されます。
つまり、EV化によって、充電時間と走行距離の管理が社有車管理で必要になることになります。
また、車両だけに留まらず、駐車場の整備といった周辺領域へのサービス提供も求められており、EV化サービス事業者には複合的なサービス提供が求められるようになります。
2:おまかせEVの取組み
おまかせEVでは、社有車・公用車のEV化・有効活用をテーマに、事業を展開しています。配車サービスを起点に、シェアリングやエネマネ等、EVをフリートとしてとらえることで新たなEV導入のモデルケースを作っています。
配車とは、営業車のように様々な車種を持つ事業所において、社員・職員の予約の状況や利用の状況をみて、適切な車を利用時にあてがい、レンタカーのような使い方を事業所内でするということです。
別の言い方をすれば、サービス提供側からみれば、利用者・職員の利便性を落とさずに、フリートとしてのEVの価値を生み出していくために必要な技術になります。
セミナーでは、具体的に、長野県松本合同庁舎と群馬県での取り組みを取り上げました。
長野県では、充電と配車の自動化により、経路充電が不要なシステムの構築と、EVの大量導入をサポートする取り組みを行っています。また、群馬県では、太陽光で充電した公用車EVを近隣自治体や民間企業とカーシェアすることで、県全体としての公用車の利用効率化促進を目指しています。
それぞれの取組内容詳細はこちら:
群馬県でEVカーシェアリングが始まりました【視察会開催中!】 | おまかせEV for Biz (omakase-ev.net)
電気自動車の充電を自動制御!長野県松本合同庁舎で実証【視察会開催中!】 | おまかせEV for Biz (omakase-ev.net)
3:今後の社有車のEV化に向けて
社有車のEV化を進め、EVのメリットを最大限引き出すためには、EVを一台一台ではなく事業所単位でまとめて管理していることが重要です。
たとえば、以下の図をご覧ください。とある事業所に3台車両があるとし、それぞれの走行距離をヒートマップにしたものです。
今の使い方のままだと、3台がそれぞれまんべんなく使われ、どれも経路充電という大きな手間が生じてしまいます。これを、距離別に配車制御することで、経路充電なく、安心して車両を使うことができます。
さらに、配車制御前だと大きなバッテリーのEVが必要でしたが、軽自動車EVを導入することができ、車体費用のコスト削減を図ることができます。
これらの取り組みを通じて、社有車を群として管理し、次世代の価値を提供していくことを目指しています。
将来的には、EVを大きな発電所として活躍させるため、今は足元の管理に取り組んでいて、ステップを刻んだ事業拡大を行っています。
一緒に日本のEV化を進めて頂ける方、是非お声掛けください!